【実録】会社を辞めるといったとき 2回目 2015

続きです。

異動を引き金に「辞める」といったものの、慰留されて継続を決めた2015年8月。

もうすでに転職活動で2件ほどコマを進められていました。

まぁだからこそ強気に出られたというのもあります。

 

それまでも幾度となくエントリーシートを書いたり、面接にいったけど、次の道は見つけられなかった。

たぶん、ぜんぶふわふわしていただけだったんだと思う。

もう人生ふわふわしている場合じゃないなと思えて、自分の心がきまったら、不思議と面接も先に進められたりした。

不思議、、、じゃないですね。
通じる本気度がこれまではなかったんだと思う。

 

そして、無事、現在の会社から内定をいただいたのが9月末。

ただし、渡米をするので。。。ビザの支給状況による。。。という要件がついた。

ビザ発給までに2.3か月かかる。

万が一、ビザが発給されなかった場合に備えて、ぎりぎりまで話はしないことにしておいた。

その時にわたしの中に降りてきた言葉は

「利用し返せばいい」

そういうことだ。

 

9月に新しい部署に異動になって、楽しかった。

 

これまでの経緯を知らない人々。

新しい仕事。

 

それまで、つらかったこととか忘れたとは言わないけど、新しい仕事も見つけられたし、当時、MBAの1コースも受講して、新しい人生に向かって高揚する気持ちでいっぱいだった。

後ろめたい気持ちもあった。

新しい職場で、優しくしてくれて、これから仲間になっていく人たちには、真相心理は隠して仕事をしているわけだ。

 

大変なこともあるけど、楽しいよねっ

一緒にがんばっていこう。。。

 

なんて・・・
これから辞めることがわかっているから、大変なことも本当はあまり気にならない。
だって私は、向いている方向が違うのだから。。。
いざ、そんなことがわかったら、ずるいと思われるんだろうなぁと思った。

 

それでも、わたしはわたしの人生に向かうしかない。

きれいごとを言っているわけにはいかない。

働かないと食べていけないんだから。

 

12月、ビザの面接が無事終了。

ちょうどボーナス発給というなんとも微妙な時期に話をした。

「まさか、ボーナスもらったから辞めるとかじゃないでしょっ」

と、察した課長がそう茶化す。

「実は、異動させてもらう前から、海外とかかわる仕事がしたくて辞職を申し出ていて、この歳末時期に申し訳ないですが、海外にいけることになったので、辞めさせてもらいたいと思っています」

だいたいこんなことを言ったと思う。

「そっかー、オッケー。言ってくれれば、海外の仕事とか紹介とかも出来たのにー。」

ちょっと異端児扱いされてた課長はそう言った。

 

 

面談は部長とすることになった。

課長にいったのと同じことをいった。

 

たった一度も一緒に仕事をしたことがない人に、辞職に関する話をすることが申し訳なくも思えたし、なんだかあっけないような気分でもあった。

このときの部署は新規事業をしていたので、懸案事項が山積みで、わたしが言い出す前に若い社員が辞めるという話になっていたこともあり、部長はその思いも重ねていた。

部長「何が悪かったのか。。。教えてくれる?」

わたし「この部署の問題が見えてたりももちろんしますけど、そういうことじゃなかったんです。以前からいろんな経験を会社でさせてもらって、忙しくさせてもらってきた中で、次の自分のやりたいことを探したいと思って。そう思って、本社から異動になったときにご迷惑はかけたくないから、いちど辞めるお話しをさせてもらいました。ただ、次も決まっていない中だったので、ご配慮いただいて、それに甘えさせてもらったというか。」

部長「うん。それは聞いてた。ただ、それも含めて、新しい環境でがんばってくれる人材だと思って、ぼくも異動を引き受けたんだよね。」

わたし「新しいチャンスを頂けて、本当にありがたかったのですが、やはり一度次に行こうと考えたからには、挑戦をと思ってしまって。」

 

部長「じゃ、結局はさ、ここに来た期間はさ、どうでもよかったっていうかやっつけみたいな時間だったのかなって思っちゃうよね。。」

 

そう静かに言われた瞬間に、堪えていたものが一気にはじけて、泣いた。

 

だって、利用し返せって、、、言われたもの。。。

その部長には、ぜんぜん関係なかったのに、これまで言いたかったことを言ったなと思う。

強がるほうが後味悪い気がしたし、止められなかったし。

本当はだれかに聞いてもらいたかった。

 

>去年の1月からひとりで仕事してきた。

そして、責任ぜんぶとらさせられて、担当徐々に外させられて、営業に戻れと言われた。

 

>みんなもやってるミスなのに、わたしはそのミスを理由に、何度も評価試験に落ちた。新卒のメンバーが受かっていく。

そういえば、わたしより先に入ってた中途の女性で辞めた人、彼女も試験うかってなかった。

 

>海外公募に受かって、本社に来たのに、結局反故になった。

 

わたし
「気付いたんです。
ああ、わたしはこの会社に必要とされていないんだなって、そう思ってしまったら、自信がなくなって、こわくなって、もう会社で働き続ける気力とかが、本当になくなってしまいました。

でも、ここに来られて、新しい方々と仕事が出来てそれにとても救われたのは事実です。」

 

・・・・・

 

会社に必要とされる、、、なんてそんなことを考えている自体がナンセンスでもあるけれど、わたしはそれだけ組織のことをわかってないで働いてきた。

 

・・・・・

 

そしてやっぱりだれかに、そう慰めてもらいたかったんだだと思う。

「あなたとはお仕事をしたことがなかったけれども、あなたと仕事をしたことがある彼が、あなたを褒めてたんだよ。人のことに厳しい彼がいうから、そのとおりなんだと思う。『彼女はうちの会社には稀な、新しいことに果敢に挑戦していくタイプなんです。緻密に準備してミスが出ないようにとかまでの準備をしてなかったから、そのミスが出てしまうだけであって、それが存在するのは、挑戦するからだからこそなんだと思います。』・・・・

 

ずっとずっとそう言ってもらいたかった。

 

ミスがいいとかではない、出来れば緻密に準備ができる人間であればよかったのかもしれない。
ただ、不公平を感じていたのは、特別にわたしが出来ない人間だったのかというとそうでもなくて、何もしない人には何も起きていないだけなのに、それと比較される。

 

「見てる人は見てるんだから、そこまで自分を追い込まないでいいから。」

 

こう言わせたかったのかもしれないけど、そういってもらってありがたかった。

結局、わたしは組織の中で、自分が置かれた立場や周りの人間関係を理解することが出来ていなかったから、ばか正直に走り続けて、自分の思う正義を振りかざしていただけだったのだろうなぁと思う。

会社という組織の中では、ダメなのだけど、何に重点をおくかでやはり何が正義なのかは変わってくる。

たぶん、わたしはその組織の中にいたら、そのまま本当にへこんでいったんだと思うけど、気付かされたものがあって、とにかくよかった。

今もまだ組織の中にいて、あああーと思うことはたくさんあるけれど、あの頃のように、自分を責めたり、悲しくなる気持ちにはならなくなれた。

 

それでいいんじゃないかと思っている。

まだ、道半ばだし、考えなきゃいけないことはたくさんあるけど、大切なことをどこにセットしなければいけないかはわかってきたし、落ち着いて見えてきた。

まだ会社組織に対しての呪縛が残っていたことも最近わかった。

だから、よかったと思っている。

 

会社はすごい。

会社のおかげでいろいろ助かってる。

でも、飲み込まれちゃいけない。

 

独立とか憧れますが、まだまだなので、まだ会社員します。
 

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